Portable Ubuntu for Windows を試してみる

Portable Ubuntuとは、Windows上でLinuxディストリビューションUbuntuを動作させるものです。

ふたを開ければ、

を組み合わせているらしいです。

使ってみた印象

環境
VAIO VGN-FE21-W

  • Celeron M 420 1.6GHz
  • DDR2-633 2GB
  • SATA150 60GB

スプラッシュが表示されてからセンターパネルが表示されるまで戸惑います。落ちたのかと思った。
Xサーバ越しだからか、表示に少しタイムラグがある気がします。
それでもCygwin/Xと比較すれば全然我慢できる、気がします。

Emacsでカーソルが小気味よく動くのが気持ちいい。
ちゃんと設定して使い込んでみたくなる。

また、センターパネルのスナッピングは便利だけど不便。
Xサーバの表示の遅延が発生すると(パソコンが重くなると)
センターパネルをドラッグアンドドロップで移動させるのがとても難しくなる。
センターパネルは常に前面に表示されるので、ChromeSafari4を使っていると邪魔でしょうがない。

普通はVMWare Playerを使うでしょうが、たまにはこういうのもいいかもね。
そのうちVAIOのCPUを交換して少しだけクロックアップする予定なので、
VMWare PlayerとVirtualBoxを入れて使い勝手を比較してみたい。
どちらも簡単にインストールできるから気軽に比較できる。
スペックが低くてどちらも重そうだから・・・と敬遠してる人も試してみてほしい。
友人がネットブックAtomにPortable Ubuntuを導入してくれるそうなので、そちらの報告もできたら掲載したい。

動画をとってYouTubeかニコ動あたりに比較動画をあげたりすれば、
導入の参考になるかもしれないな。ビデオカメラがあればとるのだけれど。

Portable Ubuntu のインストール

まずはアーカイブをダウンロード

あとは解凍するだけ。

run_portable_ubuntu.batを実行して少し待つとスプラッシュウィンドウが表示されます。

Windows上でLinuxをエミュレーションできる環境

Windows上でLinuxをエミュレーションする環境には

など複数の選択肢があります。

CygwinVMWareVirtualBoxは既に試したことがあります。
Cygwinを使っていたのは大学に入ってすぐの頃で、
はじめてUnix環境環境を触ったくらいの経験しかなく、
環境をカスタマイズするところまで使いこなすことはできなかった。

VMWareは導入も簡単で、Ubuntu仮想マシンイメージも配布されているからすぐに飛びついた。
普段使いのパソコンでそこそこ動いたんだけど、
ノートPCのHDD容量が足りなくてすぐにアンインストールしてしまった。

colinuxはインストールがおっくうで試せていなかったのだけれど、
andLinuxやPortable Ubuntuといった環境がでてきたことで
colinuxを以前よりも手軽に試せるようになりました。

VirtualBoxをインストールして出会ったネットワークの不具合

インストール時にネットワーク等のドライバを次々とインストールする際、
何度もWindowsに警告を出されてしまった。
無視してインストールし続け、Ubuntu仮想マシンイメージを使って起動した。
特に問題なくUbuntuは起動し、Synapticによるパッケージアップデートも完了した。
ここまでが昨日の話。

今日ふとパソコンを再起動してみると、無線LANが自動でつながらない。
無線のネットワークをキャッチできていないらしい。
しかし、iPhonewifiが普通に使えるのでネットワークの問題ではない。
LANケーブルを挿したところ、ケーブルを挿したことを認識してくれない。
いろいろ試したあげく、最後に「システムの復元」を試す。
VirtualBoxはインストール時に復元ポイントを作ってくれたらしく、そこまで時間をさかのぼる。
再起動したところ、自動的に無線LANでネットワークに接続された。

今回は特に考えなしにDefaultのままインストールした。設定項目は何も触っていない。
ネットワークがらみのトラブルについて調べてから再度挑戦したい。
仮想マシンをNAT接続にしたのが原因なのかもしれない。根拠は全くないけれど。

Cygwinのアンインストールに失敗

Cygwinをアンインストールしようとして失敗した。
Cygwinのsetup.exeを使ってCygwinのアンインストールを試みた。

しかし・・・

なぜかインストールされる始末。なんで?

仕方がないので、Googleにたずねてみた。

まず、Cygwinのサービスを停止・削除します。
現在の動作中のサービスを確認


#cygrunsrv -L
sshd
サービスの停止・削除

#cygrunsrv --stop sshd
#cygrunsrv --remove sshd
全てのマウントポイントをアンマウント

#umount -A
Xサーバが動いてる場合はそれも停止。

次に、Cygwinで実行しているプログラムの停止。
タスクマネージャとpsコマンドで確認してそれらしいものが動いてないかどうか、確認しよう。

あとは、Cygwinフォルダとレジストリ、PATHの削除。
レジストリ

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Cygnus Solutions
  • HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Cygnus Solutions


参考リンク

VAIOのハードウェアアップデートのためのメモ

価格comメモリ

DDR2 SO-DIMM 2GB

VAIO type F FE21 のメモリ対応状況

VAIO type F 分解掃除

Intel 940GML Express チップセット

Intel Celeron M Processer Family

CPUのコア別、機能の違い

OSのセットアップは楽しいけど、頻繁にするのは面倒

HDD容量が小さく、2006年に出たVAIOWindowsLinuxを併用したい。
現在のWindows環境は購入してから一度もリストアしていない。
動作が遅くなるなど調子が悪くなるたびにメンテナンスしているので今もなんとか使えている。

このマシンを開発環境として使いたいと常々考えているのだが、そこにはいつもLinux導入の壁が立ちはだかる。
私が作業するにはTeXgnuplotなどの研究に必要なツールはもちろん、sshなどの基本的なツールも必要なのだ。
今まではOSSGNU、有志の人たちが用意してくれたWindows用のバイナリを使っていたのだけれど、いつもしっくりこない。
例を挙げてみる。

WindowsxyzzyMeadowLinuxにEmacs23の比較的新しいスナップショット、MacOSXCarbon Emacsを入れると、
それぞれに違う内容の設定ファイルを「しっかり」用意しないと使い勝手が悪く、環境を移ると操作に違和感がある。

一度しっかり環境をセットアップすればそうそう面倒なことにはならないと思っていたのだが、そうではなかった。
WindowsLinuxMacも進化する。どんどん進化するテクノロジーやどんどん見つかる脆弱性に対応しようとどのOSも進化し続けるのだ。
ユーザもそれに合わせなきゃならない。
そうなると、一年に一度くらいはOSを再セットアップしなければならない
(かもしれない。が、WindowsXPだけを使いつづける人は2014年4月まで安泰だ)
事実、Fedoraを使っていた頃はすごいペースでサポートが切れるのでしんどかった。

頻繁に再インストールしなければならないということには、いい面とわるい面があると思う。
いい面は、

  • OSの性能向上の恩恵にあずかれる
  • セキュリティ、ツールのアップデートサポートがある

わるい面は、

  • 再セットアップが煩雑
  • 環境が安定するまで作業の効率が落ちる

新しいOSを使うことは楽しい。
だけど、ここ2,3年で何度Emacsをインストールし直したのだろう。数えたくもない・・・

新しいOSを試す環境とは別に、安定した開発環境を作ったほうがいいのかもしれない。
そんなわけで、どこに行ってもスムーズに作業ができるよう、
環境が整った仮想マシンイメージを用意しようと思う。